契約者:テオさん
【初期】
自分では戦わないノムにとって契約者は自分の生死を握る存在であり、自分も召喚獣の未来を学園都市内の戦闘において予知せずにはいられない、よって相手の生死も自分が握っていると考えている。
自殺行為になりかねないので、契約者に嘘の未来を伝える様なことはない(でも言うのも予知するのもだいたい戦闘時だけ)。
未来を予知する以上、契約者に対してもあまり踏み込んだ感情は抱かないようにしている(情を持ってしまうと予知するのが毎回辛くなるため)。
でも本当はそれなりに信用しているし信用してもらいたいとも感じている。
願いを叶えるためと自分の身を守ってもらうためならば、危険な召喚獣を相手にする覚悟。もちろんゲームに勝つまで死ぬつもりはない。
【現在】
数ヶ月ずっと誰かと一緒に生活をするという体験はノムにとって初めてのこと。
日常の生活、文化祭、戦闘イベントを経て、いつの間にか踏み台として捨てる気でいたIshでの人間関係が自分の中でとても貴重なものに思えるようになっていた。
そしていつも隣にいたテオさんは、口には出さずとも最初に出来た大切なパートナーだと思えるようになった。
だが、勝ち進むためには予知能力を使いパートナーをサポートしなくてはならない。
8月の「二の氷窟」での戦闘にて、ノムはテオさんの未来を予知し、その際にどのように消えていくかも知る。
予知を使う際には情を持たないと決心していたが、もうそんな軽く考えることはノムにはできなかった。
自分が召喚したことでテオさんの運命が変わってしまったのかもしれないと思い、勝ち進むことに罪悪感を感じ始める。
逆を言えば、自分が死ねば強制送還でテオさんはビヒヨラに戻ることができ、自分の意志で未来を変えることができる。
大事な友人が消えるのを見続けてまで生きていたくない、テオさんに消えないで欲しいというのが現在の気持ちである。